ステラ薫子の王妃レッスン

~BARAKA beauty ブログ~

4万年以上前から使われていたフランキンセンスの香り

2016.6.28

皆さんは、香りがお好きですか? ひとくちに「香り」といっても、化粧品や香水などの香り、お花の香り、草木の香りなど世の中にはいろいろな香りがあります。アロマキャンドルやエッセンシャルオイルといった生活のなかで香りを楽しめるアイテムもたくさん登場しています。私自身も香りは大好き。そのときのコンディションや気持ちに応じて、使い分けています。

アロマキャンドル私たちの生活のなかで身近な存在の香り。その歴史を紐解くと、はるかいにしえの時にさかのぼります。歴史好きな私のココロがムズムズしてきました(笑) 今回は、香りの歴史についてお話ししましょう。

香りのはじまりは、紀元前3,000~4,000年といわれ今から4万年以上前のこと。でも、当時の香りは神に捧げる薫香として用いられていました。人間が心地良いと感じる香りは、神様も喜んでくれるはず…。だから、祈りを香りの煙にのせることで、神様のもとに到達できる、という考えがありました。
ネアンデルタール人の遺跡からは埋葬時に香木を焚いた跡が発見されていますし、古代エジプトではミイラづくりにたくさんの香料を使っていることがわかっています。防臭や防腐効果という実用面もありますが、それだけ神様とのつながりを大切にしてきた人々の想いが強かった証なのかもしれません。

特に、古代エジプトで珍重されていたのは樹脂から採れる香り。代表的なのは、フランキンセンス(乳香)やミルラ(没薬)です。当時は、今のような冷蔵庫など保存できるものがありませんし、植物のハーブ類はすぐに香りがとんでしまいます。そこで選ばれたのが、長い時間保存できる樹脂でした。常温では香らない樹脂ですが、ひとたび焚くと芳しい香りを放つフランキンセンスは「神」、ミルラは「医師」と称され、黄金と同じくらい貴重な品とされていたのです。

では、当時の人々が、どのくらい香りに魅了されていたかを知るエピソードをいくつかご紹介しましょう。

フランキンセンス 古代エジプトで初の女性ファラオとして君臨したハトシェプスト女王は、フランキンセンスとミルラの産地として「神の国」「香料の国」と呼ばれていたプント国(現在のソマリア周辺といわれています)に、なんと5隻の船を出して大量の香木を持ち帰ったとか。その様子は、ハトシェプストの葬祭殿のレリーフにも描かれています。

また、絵画や歌劇、映画、音楽などでも知られているシバの女王は、ソロモン王の元にたくさんの黄金や宝石と一緒にフランキンセンスや白檀を贈ったといわれています。さらに紀元前5世紀、空中庭園や「バベルの塔」でおなじみ幻の都市バビロンでは、「ゼウス・べロス神殿」の大祭壇で約26,000kgのフランキンセンスを焚いていた、というお話も…。目を閉じて想像するだけで、ふわっとフランキンセンスの香りに包まれた気がして、厳かな気持ちになってきます。

そして、イエス・キリストが誕生したとき、東方の三賢者が「黄金」「フランキンセンス」「ミルラ」を贈り物として持参してお祝いに駆けつけた、というエピソードはとても有名。神の御子としての象徴がフランキンセンスで、このお話は讃美歌でも歌われています。

このように、香りのはじまりは宗教的な意味が込められていました。その一方で、身体に香油を塗ったり、香を焚いて洋服をくぐらせたり、料理に香りをつけて風味を高めたりと、現代と似たような香りの楽しみ方は古代エジプトの時代から行われていたようです。

今でこそ様々な研究が進んだおかげで、香りによって昂っている感情を鎮静化したり、前向きな気持ちにさせてくれたりとメンタル面への働きがわかり、ストレスフルな現代生活に有効的といわれています。最近では、香りが認知症の進行を遅らせたり、予防につながるなど、脳への作用も注目されています。古代の人々も、香りがもたらすリラクゼーションパワーを本能的に気付いて取り入れていたのかもしれませんね。

BARAKAの「ロータス ウォータードロップクリーム」や「ロータス ウォーターミスト」をフランキンセンスの香りに仕上げているのもこのような背景によるもの。“神の恩恵”をお肌にも…。毎日のスキンケアタイムをリラックスできて心地良く過ごしていただきたい、という想いを込めています。

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