- ライフスタイルコラム|2022.09.27
なぜハス花なのか?

BARAKAのもう一つの自信作であるハス花シリーズがなぜ生まれたのか、その魅力と私とのご縁をお話ししたいと思います。
1.悟りを表す美しき蓮華
私と蓮の花との出会いは、学生時代にさかのぼります。
お寺などで見かける仏像は、なぜ蓮の花の上にいらっしゃるのか?
そして、観音様が手にしているのはなぜ、蓮の花のつぼみなのか?
気になって住職に伺ってみたところ、慈悲深い観音様は、人の悩みを受け止めて下さいますが、悩みを打ち明けた人の未来が開けることを、そのつぼみの蓮の花になぞらえているということでした。
気になりだすと、色々なところに蓮の花を見つけます。
胎蔵界曼荼羅(たいぞうかいまんだら)の中央に描かれていたりもします。胎蔵界とは、仏の世界のうち悟りの世界を示します。そしてその真ん中にあるのは真っ赤な蓮の花。人間の心臓を示しているそうです。
生まれたばかりのお釈迦様が歩いた足元に咲いたのも、インドの神ブラフマンが生まれたのも、蓮の花。
蓮の花が、女性の子宮、つまり胎内の象徴でもあるので、再生や生まれ変わりというパワーを秘めています。
そのため、仏教界ではとても大切にされている神秘性のある花で、タロットカードでいうと『宇宙』に似ています。つまり、完全なるバランスの取れた世界。

泥の中から出て、汚れなく美しい蓮の花は、悟りの世界、極楽浄土を示していることから、仏様の台座や墓石の台座にも使われているのです。
その高貴な美しさと、込められた想いに魅せられた私は、さらにエジプトでも蓮の花を見かけることとなるのです。
2.エジプトの太陽、ロータス
エジプト文明においても、仏像の台座にあるような蓮の花のモチーフを見つけたとき、私はさらに興味を惹かれました。
それは遺跡にもしっかりと残っています。
ロータス柱と言われる柱の上に、蓮の花。

※ロータス柱
また、エジプトの神々と共に壁画に描かれています。

※壁画
エジプト神話に登場する神の一人、【ネフェルトゥム】の名は、ロータスを意味し、頭に蓮の花を着けて描かれています。エジプトでのロータスは、その花の中から太陽が生まれるとされ、再生・復活の象徴でもあります。それは、蓮の花が太陽が昇ると開き、沈むと閉じることからきているようです。そのため、ネフェルトゥムは太陽神ラーとも同一視されているところもあります。
また、エジプトで有名なのは、ブルーロータス。
ナイルのユリとも呼ばれる、神秘的な紫色のその花の香りは、私が大好きなクレオパトラが愛した香りと言われています。
そして、決定的にハス花を商品化しようと思いついたのは、韓国の蓮花との出会いです。
3.生態系を変えるパワーを持つハス花
ちょうど2000年頃から、韓国に行き来するようになったのですが、7月から8月にかけてのその時期をロータスデーといって、あちこちで蓮の花を見ることが出来ます。
白蓮池という、ホワイトロータスが一面に自生する場所で見たのは、私の背丈よりも高く、私の顔と同じ大きさくらいの花々。その迫力に圧倒されました。

※ホワイトロータス
蓮の花は、年に一度この時期に、たった4日間しか咲きません。太陽が獅子座に入るころ、つぼみをもって茎が伸びてきて、花が開く時には「ポンっ」と音がするとか。
一年のうち361日を泥の中でジッと待ち、その泥の中から伸びてくるつぼみには一切泥がついていません。
そして枝も無く、一本の茎から伸びたひとつだけのつぼみを咲かせ、たった4日間ですべてのエネルギーを出し切るという姿に、人間の真理や、人生、目標、そういったものを感じたのです。
仏教でも、女性の子宮になぞらえる蓮の花。泥の中から咲くその美しい花と、凛としてまっすぐ伸びた姿に、女性の一生がリンクした私は、すぐさまロータスの効能効果を調べました。そこには私が求めるものが全てあり、色々なことが一気に結ばれ、繋がり、BARAKAでのハス花シリーズ開発へと突き進んでいったのです。
このときに知ったハス花のパワーで、一番興味を覚えたのが、【生態系を変える】ほどのエネルギーとパワー。自分の病気の為に取り入れたデッドシーの浄化とさらに、自分の肌につけるものを考えたときに、このハス花を使ってみたいと、感じたのです。
そうして出来上がったハス花シリーズ。
そのパワーについて、次回詳しくお話ししていきたいと思います。