紀元前4,000年頃から薫香として焚かれていたフランキンセンスは、最も古い香料といわれています。
“神聖な香”として黄金と同じぐらい貴重な品として取り引きされ、
歴代の王妃たちが愛したフランキンセンスの神秘的な香りで、至福のスキンケアタイムを演出します。
古代エジプトから神に捧げる香りとして用いられたり、キリストが生まれた時、東方の三博士が捧げた贈り物の中のひとつであったと記されている貴重な香りです。現在でも宗教的な儀式には欠かせない香りでもあります。
「オリバナム」と呼ばれることも多く、和名は「乳香」。英名「Frankincense」は「frank」(率直な、自然の)と「incense」(香り)が合わさった名前です。産地は中東、アフリカ、アジアなどがあり、中でもオマーン産のフランキンセンスが最高級品といわれています。
砂漠などの非常に暑く乾燥した広い土地に生息し、水が少ないほどに質が高くなると言われています。樹皮の内側に乳白色の樹液を蓄え、空気に触れると黄色い涙のような形になります。
甘くウッディーでありながら爽やかさも感じられる香りは、古来から瞑想にも使用されてきました。浅くなりがちな呼吸を深い呼吸へと導き、心を落ち着かせると言われ、別名「若返りの精油」とも呼ばれています。
古代エジプトで初の女性ファラオに君臨したハトシェプスト女王は、「神の国」プントに5隻の船を派遣し、フランキンセンスの香木を持ち帰らせました。その様子は、ハトシェプスト女王葬祭殿のレリーフにも残されています。
楊貴妃が建てた沈香亭の壁には、フランキンセンスが塗り込まれていたと言われています。地位と権力を手にした女性だからこそ抱えるストレスや不安を、フランキンセンスの香りで癒していたのかもしれません。